中小企業と大企業の組織の違い 「大きいからいい」ってわけじゃないんです!?

「大企業」「中小企業」といった言葉を、よく耳にしますよね。

普段何気なく使っている言葉ですが、大企業と中小企業の違いって何なのでしょうか!?

何となく「大企業の方がよさそう♪」と思っている人が多いようですが、本当にそうなのでしょうか!?

今回は、「大企業なんかに負けてたまるか!」と思っている社長さんに向けて!

「中小企業と大企業の組織の違い」ということについて、じっくりとご説明していきたいと思います。

目次

大企業と中小企業とは

大企業と中小企業を、規模の面から比較してみたいと思います。

中小企業は、日本の全企業数のうち99.7%を占めています。大企業は、日本の企業のうちの、たった0.3%しか存在していないのです。

さらに、従業員の70.1%が中小企業に属していて、それ以外が大企業や個人事業主などになっています。

また、製造企業での総売上における割合を見た場合、中小企業は34.1%、大企業は65.9%になっています。企業数は0.3%なのに、売上は中小企業の約2倍にもなっているのです。

中学校の社会科の教科書にも載っていたのですが、覚えていますか!?

改めて見ても、大企業のスゴさには、驚かされるものがありますよね。

大企業とは

よく「大企業」という言葉を使いますが、大企業とはいったいどんな企業なのでしょうか。

実は、「大企業」には、しっかりとした定義がありません。大雑把に言ってしまうと、「中小企業以外の企業」のことを指します。

これは、中小企業に関しては「中小企業基本法」という法律で業種ごとに定義が決められていることによります。

中小企業の定義に当てはまらない企業として、一定以上の資本金や従業員数を確保している企業のことを「大企業」と言うのです。

大企業の組織とは

大企業の組織は、非常に複雑になっています。部門と仕事内容が明確に分かれているので、部門数が多くなって階層も増えていくのです。

大企業は仕事内容が細分化されていて、各社員は自分の所属する部門以外の仕事は任されません。さらに、新たな機能が必要になると、その機能に特化した新たな部門を作っていきます。

社長や副社長に加えて、CEO、COO、CFOといった(ちょっと胡散臭い!?)横文字の役職もあります。さらに、「経営企画」などの、企業経営や事業経営の方針を決定し先導する部署も設置されています。

大企業のメリットとは

大企業のメリットとしては、次のようなものが挙げられます。

・経営基盤が安定している

・給与が高い

・福利厚生が充実している

大企業は、莫大な資本力によって経営基盤が安定しています。そのため、基本給や賞与の額も大きくなっています。さらに、住宅関連の補助などの福利厚生が充実していることもメリットになります。

大企業のデメリットとは

メリットがたくさんある大企業ですが、デメリットもあります。

・幅広いスキルや広い視点が育ちにくい

・社風が古風な場合がある

担当する業務範囲が狭いので、幅広いスキルや広い視点が育ちにくいと言われています。また、歴史がある大企業の場合は古風な社風である場合が多く、変化に慎重でスピード感に欠けることがあります。

中小企業とは

では、中小企業とは、どのようなものなのでしょうか?

大企業と違って、中小企業にはしっかりとした定義があります。

というか…、定義がありすぎるくらいです。

中小企業基本法の定義では、業種分類ごとに「資本金の額又は出資の総額」「常時使用する従業員の数」などが細かく定められています。

また、法人税法によっても「中小企業軽減税率の適用範囲」によって、中小企業が区分されています。さらに、中小企業関連立法の政令によっても、中小企業となる規模が変わってきます。

このように、法律や制度によって「中小企業」として扱われている範囲が違ってくるので面倒臭いですよね…。

中小企業の組織とは

中小企業の組織の特徴は、規模が小さい分「シンプル」といった言葉に尽きます。

株式会社であれば、企業の所有者と経営者が同一である場合が多いのも、組織の大きな特徴になります。

また、役職の兼任が多いことも特徴です。

工場長が部長だったり、専務が経理だったり…・

専任として一つの業務を極められない状態になっていることが、多くなります。

さらに、慢性的な人材不足の場合は、経営者が何から何まで行わなければならず、社長さんの負担が大きくなってしまっています。

中小企業のメリットとは

いかにも大変そうな中小企業ですが、次のようなメリットもあります。

・意思決定が迅速であることが多い

・企業内でのコミュニケーションが活発

・情報伝達が速い

企業の所有者と経営者が同一、または関係が近い場合が多いので、意思決定が迅速になります。また、経営者と社員の距離が近いので、企業内でのコミュニケーションが活発です。このことから、情報伝達も速くなります。

中小企業のデメリットとは

一方、中小企業にはデメリットもあります。

・経営資源が不足している

・アットホームが裏目に出る場合もある

「人・モノ・金」などの経営資源、とくに人材が不足していることが大きな問題です。また、距離感が近いアットホームな環境は、お互いの悪い点を指摘しにくいような場合もあります。それが、企業の成長を妨げているかもしれません。

中小企業には人材が足りない

現代社会では、「人手不足」が深刻な問題になっています。

「少子高齢化」や「雇用の多様化」などの原因はありますが、個人で解決できるレベルのものではありませんよね。

さらに、深刻なこととして「人材不足」もあります。能力とスキルを兼ね備えた人材の不足が、中小企業の経営者の方々を困らせているのです。

小規模企業に人材が足りているはずがない

中小企業でさえ人材が足りていないのですから、小規模企業に人材が足りているはずがありません。

経営の判断や業務改善に悩むとき、社員の問題を解決しなければならないとき…

そんなときでも、小規模企業の社長さんは、ひとりで頑張るしかないのです。

小規模企業に副社長のパワーを

そんな健気に頑張る小規模企業の社長さんに、副社長のパワーを!

「プロジェクト副社長」の副社長ならば、小規模企業の困った状態を解決できます。

・デジタル化

・業務改善

・マーケティング

これらの小規模企業が抱えがちの問題に対して、ITと経営、マーケティングなどの専門知識をもった「副社長」たちがチームで課題解決のお手伝いをします。

大企業でも、マルチタスク人材の確保は至難の業です。しかし、チームで対応することで、夢のような人材が確保できるのです。

いかがだったでしょうか。中小企業と大企業の組織の違いについて、お分かりいただけましたでしょうか。

中小企業と大企業の組織やメリット・デメリットには、大きな違いがあります。しかし、どちらにも共通している深刻な問題が、人材不足です。

中小企業は、大企業とは違ったやり方で、そのような問題に対応していかなければなりません。マルチタスクな副社長集団である「プロジェクト副社長」。今までにない新しい形の人材をぜひ、小規模企業の問題解決にご活用ください。

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