企業をとりまく外部環境の変化スピードが、格段に上がってきている現代。
そのスピードに対応するために、経営者は現場に出した指示を、時間を置かずに修正せざるを得ないケースがあります。
もちろん、その変更は長期的な視点によるものになります。
それにも関わらず、「ウチの社長は、言っていることがコロコロ変わる。」と、従業員からのブーイング…。
この考えの違いは、なぜ起こるのでしょうか!?
今回は、従業員との温度差に悩む社長さんに向けて!
「経営者と従業員の目線の違い」ということについて、じっくりと解説していきたいと思います。
社長と経営者との違い
今更ですが、「経営者」と「社長」との違いとは、いったい何なのでしょうか!?
「経営者」に関して、国語辞典などでは、「会社や商店を営む者。特に、会社事業を営む者」と定義されています。
これに対して、「社長」は、「会社の業務執行の最高責任者であり会社代表の権限をもつ者」と定義されています。
大企業の場合、創業者一族が経営を行っているような企業を除いては、「経営者」と「社長」は区別されていることが多くなります。
しかしながら、小規模企業の場合、「経営者」と「社長」は同一の場合が多く、社長さんが経営者の役割まで担うことが多くなります。
社員と従業員との違い
では、「社員」と「従業員」との違いとは、いったい何なのでしょうか!?
社員とは、一般的に「企業に雇用されている正規雇用社員」を指します。しかし、法律用語ではないので、さまざまな定義があります。
一方、「従業員」の定義は、「企業と雇用契約を結んでいる労働者」となります。
企業と雇用契約を結んで、雇用契約に基づいて雇用されている人のことを従業員といいます。従業員にはさまざまな雇用形態が含まれていて、正規雇用社員(正社員)、契約社員、パートタイマー、アルバイトといった名称で企業に雇用されている人も、すべて従業員となります。
経営者と従業員の温度差の原因
小規模企業の社長さんは、経営者でもある場合が多いものです。
社長として経営者として、企業の運命を一身に背負っています。
それなのに、味方でいて欲しい従業員との間に感じる温度差。
悲しくなっちゃいますよね。
しかし、その温度差は、社長さんが勝手に感じているだけなのかもしれません。
そもそも、経営者と従業員では立場が全く違うので、責任感も違います。従業員であっても責任感を持って、その役割をしっかりと果たしています。
それでも、経営者である社長さんが温度差を感じてしまうのには、経営者と従業員の目線が違うという理由があるのです。
経営者と従業員の目線とは
経営者は10年先、20年先、…と、企業の中長期的なビジョンを見据えて、戦略を練る必要があります。そのため、時代の流れに合わせた変更を随時行う必要が出てきます。
しかし、常に従業員の目線の先にあるものは、目の前のことだけです。日々の業務を一生懸命にこなすことに、注力されてしまっているのです。
経営者が出した指示変更にブーイングが起こるのは、社長さんの中長期的なビジョンに不満がある訳ではありません。
従業員なりに責任を果たそうと日々の業務に邁進しているにも関わらず、その努力を無にするような指示に納得がいかないからなのです。
よくわからないけど、経営者の指示だから…
仕方ない変更しよう…
(心の声)頑張ってここまでやったんだけどなぁ
こんなことが度々あったら、やる気もなくなりますよね。
そのような、従業員の目線の違いは、自然に治ることはありません。そして、社長さんが従業員の目線の先にあるものに気づくことも少ないでしょう。
経営者の熱き思いは空振り!?
経営者の目線はずっと先のこと
従業員の目線は常に目先のこと
このような目線の先の違いを経営者が認識したとしても、経営者の目線の先にあるものを従業員に理解してもらうためには、たいへんな労力が伴います。
仕事終わりの居酒屋でビールジョッキ片手に、社長さんが熱い胸の内を、従業員に語りつくす!
昭和や平成の時代なら通用したかもしれませんが、ときは「令和」…
「#飲み会を強要された」
InstagramやTwitterに晒され…
従業員との温度差が、従業員との溝に変わりかねません…
経営者と従業員の橋渡しには
経営者と従業員の目線の先をお互いに理解させ、経営者と従業員の橋渡し的存在になるのは、「プロジェクト副社長」の副社長たちです。
ITと経営、マーケティングなどの専門知識をもった「プロジェクト副社長」の副社長は、「デジタル化」や「マーケティング」などの、小規模企業の困った状態を解決できます。
さらに、業務改善の一環として、経営者と従業員の橋渡し役にも徹します。
社員教育の手段としては、外部からのコンサルタントを導入することが一般的です。しかし、温度差を埋めるための最適な方法とは言い難く、却って反感を持たれる危険性があります。
しかし、「プロジェクト副社長」の副社長たちは、あくまでも社長さんの企業の「副社長」です。
改善策を提案するだけのコンサルタントとは違い、一緒に施策を行うからこそ、社長さんの悩みや従業員の戸惑いを共感することができます。
プロジェクト副社長は中継役です
小規模企業は大企業とは違います。小規模企業は小規模企業なりのやり方で、経営者と従業員の温度差や目線の違いを埋めていかなければなりません。
相談じゃなくても大丈夫です。社長さんが抱えている悩みや愚痴を何でも聞きます。それだけでも、社長さんの心は晴れやかになるでしょう。
さらに、改善策を提案しても、それだけではありません。一緒に施策を行い現場の声もどんどん吸い上げます。
強い信念を持った社長さんとマルチタスクな副社長集団である「プロジェクト副社長」のタッグならば、効果はプラスではなく相乗効果を生み出します。
今までにない新しい社員教育の形「プロジェクト副社長」。ぜひ、小規模企業の問題解決にご活用ください。